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現地視察訪問のプランニング・準備に向けた7つの要点

ライフサイエンス事業分野で、M&A、ライセンス許諾や戦略的パートナーシップ締結にあたり、事前の現地視察サイト訪問も、包括的なデューディリジェンスの重要な一部となります。こうした視察サイト訪問は、それぞれを注意深く計画したうえで実行し、効果を最大化することが求められます。

視察サイト訪問を準備するにあたって、ここでご紹介する7つのシンプルなデューディリジェンスのヒントを、ぜひ心に留めておいてください - これらの点を押さえていない場合、視察訪問が非能率的になってしまい、ときにまったく意味をなさなくなることすらあります。

1.     セラー/ライセンサー側に事前のドキュメント準備を依頼

現地に入ってはじめて、セラー/ライセンサーに、調査したいドキュメントを求めることはよい結果にはつながりません。ベスト・プラクティスとしては、チームが精査したいドキュメントのリストを、数週間前のタイミングで連絡しておくことです。セラー/ライセンサーに、必要なドキュメントを、デューディリジェンスのデータルームにアップロードするよう依頼しておき、視察訪問チームが現地に入る前に、精査しておくことが推奨されます。

2.     適切なチームを構築

視察訪問チームの人員が適切に選ばれているか確認してください。当日の朝に、重要な知識や、専門知識を持つスタッフが欠けていることがわかったとしても、もはや手遅れです。スケジュールをどうしても調整できない場合、必ずオーディオやビデオ会議で、ディスカッションに参加できるよう手配します。これは特に、重要なデューディリジェンス・マイルストーンで、知識や専門分野が欠かせない場合に必須です。

3.     内部調整を確認

時間には限りがあります - 視察訪問を効率的かつ包括的なものにするための準備は必須です。出張の前には、視察訪問グループ全員と、デューディリジェンス・チームで会議を行っておくことが推奨されます。各自が訪問での役割を理解していることを確認し、明確な目的と個々の責任を確かめます。この視察訪問は、ディールの行方を左右します - 完全な調整を行うため、何度か会議が必要となることもあります。

4.     その日の終わりに報告を受ける

主な発見事項について話し合い、翌日の目的を再調整するため、一日の終わりにチームで報告を行います。重要な質問の回答は得られましたか?現地視察訪問の終了までに新たに対応が必要な質問はありましたか?チームにコメントの場を与えることで、訪問全体の進行や調整を円滑化できます。

5.     文化的な違いを理解する

現地視察サイト訪問では、セラーがあなたの組織に本当に適しているかどうか確かめるために、文化面の情報も収集できます。企業文化や、ディールに対する企業間の温度差の把握は、ライフサイエンス分野のデューディリジェンスでは、しばしば見落とされがちですが、非常に重要な点です。ディール成立まで、数ヶ月や数年かかることも珍しくないためです。ディール自体が、ビジネス上大きな意義を持つ一方で、違いを浮き彫りにし、理解することも、M&A、ライセンス許諾、パートナー契約の成功の重要な一部となります。特にこの要素に注目し、経験豊かな人事代表者をデューディリジェンス・チームに加えることを検討してください。  

6.     オフサイト対オンサイト

たとえ設備や機器の視察の必要性があったとしても、相手先の本社をデューディリジェンス・チーム全員で訪ねてしまうと、検討中のディールや契約に、不要な注目を集めるおそれがあります。こうした事態を回避するためには、会社に近い場所で会議を行い、ディール不成立につながる混乱を最小化することを検討してください。現地訪問は、包括的デューディリジェンスには不可欠ですが、少人数の設備・機器エキスパートのみを派遣して、視覚的な調査を行ない、重要な事実を集めるだけで十分となる場合も数多くあります。

7.     チーム日程調整と出張ロジスティクス

チーム調整や出張ロジスティクスは、ディールの主眼ではありませんが、これらの基本を見落とすことで、大きな混乱につながるおそれもあります。3人を超える代表やチームが現地サイトを訪れる場合、会議ロジスティクスの担当者を1名置くことを検討してください。この担当者の業務には、航空券手配、宿泊手配、食事予約、陸上交通およびオーディオ/テレビ会議調整などが含まれます。この業務を集中化することで、潜在的な混乱を緩和し、チームがタスクに注目することができるようになります。

現地視察サイト訪問の計画と実行に向けて、戦略的なアプローチをとることは、包括的なデューディリジェンス計画の重要な一部です。実地会議から得られた知見は、M&A、ライセンス許諾や戦略的パートナーシップが、目的に適切かどうかを判断するうえで、非常に貴重なものとなりえます。